自分の人生でまだこんなことが起こるとは思ってもみなかった。以下コンサートに出演します。

 太田国際音楽セミナー 講師と受講生によるコンサート
 2022年10月09日(日) 14時開演
 会場:群馬県・太田市民会館 チケット:一般 1,000円
 ※加瀬の演奏曲:シュルホフ/ピアノソナタ第3番

 ※チケットのお求めについては事務局にお尋ねください

 講師は渡辺健二先生(東京芸大名誉教授)。私が大学一年の時副科ピアノを、二年以降伝説の演習「演奏表現演習」でお世話になった先生です。私は多分17年ぶりに先生のレッスンを受けます!怒られはしないだろうけど、がっかりさせないように頑張りたいです。(レッスン聴講も有料で可能なようです。こちらも詳しくは事務局へ)

 演奏会情報なのになぜか始まる自分語りいきます
 19の春、芸大音環に入学した私はピアノをすっぱりやめて真人間になる決意でした。まさかその決意が一か月もしないうちに砕け散り、さらにその一か月後にはゴドフスキのパッサカリアを副ピに持って行っているなんて誰が予想したか。さらにそこから4年後に海外でピアノ科の院生になっているなんて誰が予想しましたか。今もなお私がピアノを弾くことになった最初のきっかけは、今回のセミナー講師である渡辺健二先生に出会ったおかげであると言っても過言ではありません。この経験がなかったら、そもそも私の高校までの音楽的学習の何がどのように間違った方向に行っていたかということにすら気づけず、何かをこじらせたまま生涯を終えていた可能性が非常に高いと思えます。私の音楽作りの素地のようなもののルーツはまったく別のところにありますが、少なくともその態度の片鱗だけは確実に先生のもとで勉強させてもらいました。
 さて、在学中どんな曲をもっていっても軽妙なリアクションとともに普通にレッスンしてくださった先生。長い年月を経た今回も選曲が切羽詰まってるにもかかわらず「渋いね~」の一言で受容されていて笑えるけど、でも渡辺先生ならどんな曲を持って行っても大丈夫だろうとも思っていました。
 先生に私がピアノ専攻になって以降の演奏をお聴きいただいたことはありませんし、私のレッスン拠点の群馬県伊勢崎市のお隣である太田市での開催ということもあり(まさかこんなに近くに先生が来るなんて…)、今回のマスタークラスを楽しみにしています。この記事の演奏会では先生も演奏なさるので、それもとてもとても楽しみです。

 たまに思うんだけど、自分がレッスンするうえで一番参考になってるのはレッスン時間たった20分の副科ピアノの日々だなあ。あの頃20分しかレッスン時間なかったのに20分以上かかる曲弾いてごめんなさい